episode003 -美味しいものが食べたい女の話。-

やっぱ気になるのは、この方だよな。

未知の海から発見された食材の数々。
近年その数40種類！

そのうち15種類を見つけた伝説の調査隊員

カハカイ(32)

伝説の調査隊員がこの区画にいるってことも、ここの食が1番多彩で盛り上がっている理由だろう。

実際KUJIRAYAでも、味覚デバイスに頼らなくても、美味しいものがあった。
優しい甘味‥って感じかな？

シャッキリしていて、瑞々しくて、‥薄味と思いきや、食感のおかげかなんともあの‥あとをひく感覚。
魚が普通に食べられていた時代には既に希少性が高くてとかなんとか。

忘れた。

ま、あれはなかなかデバイスでも再現できないんだろうな。
そもそもあの味覚や食感を知ってる人多くなさそうだし。

・・・。

また食べたくなるから程々にしよう。まずは仕事だ。うん。

「働くことは、生き物の生業だけではなく、生きがいでもある。」

どっかの誰かの名言だったか、これはまじそう思う。
やはり必要とされて、感謝されて、その上で生活が成り立ちのが理想よ。

さてさて。

アポ取れたし、明日会える。事前準備しないと。
噂では彼女は、手土産にひとつ珍しい食材を持って行った方がいいそうだ。（バーで聞こえた）

好奇心旺盛すぎて、何かで気を引かないと、会話にならないとかなんとか。

で、こちらに興味をもってもらうためだとか。

変人だな。絶対変人。

もちろん職場の先輩にあたる可能性も大なので、仲良くしておくための布石でもある。

はぁ・・こういう時の手土産まじ悩む。

潜るか。

念の為、もう一度ここの調査隊は何してるかもぐぐっとこう。
お会いする前に、聞かなくてもわかることは知っておく必要がある。

事前情報をきちんと整理せねば。

なにせ相手はほぼ確定で変人。

こっちがあまりに知らなすぎると、興味を無くされる可能性も高い。

調査隊募集要項

とっててよかった、潜水士１級。
前の区画で泳げないやつ、いなかったよなぁ。すごいことなのかもしれない。

ふむ・・・。カイソウ。

・・・・・・・・・

やっぱり調査隊は刺激的だな。
まだまだ未知のものが多くて、そそる。

人生で一度は体験しておきたい。

新たなものを発見できずとも、オキシジョンバブルの中に入ったりとか・・
はぁ・・絶対面白いやつだぞ。

・・・さて。

ふむ。

ん？

スクロールできない・・

え？

それだけ・・？
このインターネット全盛期と言われるこの時代に、情報ないってすごいな。

これ、手土産ノーヒントじゃ。。

悩んでも仕方ないから、手元にあるもの持ってくしかないな。