ルカ「カイ!いい名前だね。改めてよろしくね❤︎」
改めて呼ばれると、なんともむず痒いものがあるな。よろしく。
それで、
10データ集めると・・何が現れるんだ?
知りたい?知りたい?って目をきらきらさせながら、ニヤニヤしてる。ずるい。可愛い。
ルカ「現れたのは、”鍵”の形をしたデータだって」
・・鍵?
ルカ「うん。”鍵のカタチをした何か”の方が、っぽいかな。」
なんかこうもっと・・進化したクジラなデータとか、
集まってキングクジラとか・・
そういうのかとちょっと思ってた。
ルカ「全然わかんないよね。またこっそりマスターに聞いておくから任せて!」
と言って、カウンターに戻って行ってしまった。
本当に仕事のできる看板娘だ。これはまたここに来ざるを得ない。
だけど、たぶん「鍵」が出るという話は、またバーにこさせるための嘘ではないはず。多分。
ふむ・・。
バーを後にしたものの、つい考えてしまっている。
「10頭のくじら」と「鍵」
・・・
くじらと鍵?
何も結びつかないし、わからない。
これは実際のデータを見ないと、絶対わからないやつだな。
・・見てもわからないかもしれないけど。
しかし鍵か。
鍵ということは、扉があるのだろうか。
ネット上に?
それとも描き出して※使う?
※描き出す:3Dプリンターで出力すること。
それとも・・
どっかの古いゲームであった、
この鍵はレプリカで本当の鍵を手に入れるためのなんかとか。
扉じゃない可能性も大いにある。
宝箱・・だったら、まじそそるな。
さすがに既に中身空っぽとかはないよな・・?
他には・・
錠前とか?牢屋・・?こわっ。ちょっとそれはやだな。
しかし、鍵となると・・
ますますこのデータを作った人は一体なんのために?
どこまで考えて、何を示唆しているんだろうか。
・・・
”3段階考えてわからないことは、結局わからないから人に聞け”
そう言えばそうだった。誰かすごい人が言ってた気がする。
特に人の考えていることなんて、考えたって結局わからないってやつ。
危ない危ない。一旦落ち着こう。
今夜はちょっと潜ってみる※か。
※潜る:ネット上をひたすら徘徊すること。検索では出てこない情報を探すときに使う言葉。
あ、やべ。
もうこんな時間か。
しっかり、ルカの目論見にハマっている気がする。
今どき検索すれば大体わかるし、
特に趣味という趣味がないこともあり、
こういう謎は心躍らないわけがない。
しかしだ。
検索したって出てこやしないし、
前の狭い区画でも噂話すら聞いたことがない。
(ガッチガチの会員制サイトは知らんから除く)
この、まだ誰も”答え”に到達していない感がまた、そそる。
漫画やアニメや映画の主人公たちの気持ちはこういう感じだったのかな。
とはいえ、仕事を探してこの区画に越してきた自分には、そろそろ金がない。
情報収取のため、バーに通っていたはずが、普通に楽しんでしまったところも否めないため、
余計に金がない。
決して安くはない引越しをしたのも、
心機一転、新たな職探しのためである。実は。
正直、狭い区画の人付き合いが苦痛だということに気づいたからである。
ここは多少暗いが、広めで良い。
さて・・・と、
バーで聞いてた感じ、この3職が自分に合ってそう、かつ稼げそうである。
前の区画ではほぼ見かけない職種だったし。
「検索も大事だが、人に直接聞いてみる」をポリシーに生きているため、
実際に働いている人たちにアポとるか。
さて、どこから行こうか。
※ ATTENTION※
カイが新たなる職業を求めて、人を訪ねに向います。どの職種の方にまずアポイントを入れますか?
会いに行く順番で、会わずに終わる人ももちろんいるでしょうし、得られる情報も異なるかもしれません。
※このミッションは終了しています※
職種は既に決定されました。エピソード003をどうぞお待ちください。
なぜかデータを保有している探求者にだけ、早期公開され、選択肢や回答が求められます。
全てには理由があるので、どうぞお暇な際に、ちょっとだけこの物語へ想いを馳せてください。
あなたの生活に”ちょっとだけ”ワクワクする廃坑的な冒険をお届けします。
[ 近日公開 ]登場人物リスト・マップ・職業リスト(ライフラインを除く)