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Opensea
2022年4月8日
Season001

プロローグ -prologue-

プロローグ -prologue-
2022年4月8日
Season001

これはどこかにある、とある星の、とあるお話。

この星は、
200年ほど前に、大きな揉め事があって、たくさんのものを失った。国もたくさん失った。

食べられるものもずっと少なくなった。
乗れる乗り物もずっと少なくなった。
読める本もきっとたくさん減った。
ボーリングもパチ屋も無くなった。
登山もできなくなった。
海水浴も。川遊びも。BBQも。

人々は前よりずっと活動範囲を狭くせざるを得なくなった。

そして、文明の進化とともに、発達してきたものもほぼ全て失った。
事実上、人類の退行である。

しかし、この100年で、1つだけその時代から
かなり進化したことがある。

インターネットが異様に発達したのだ。

家でも店でも道端でも、どこにでも映像出力機器はあるし、
情報フィルタリングもとてもしっかり機能している。
情報の出どころが確実に特定できるから、フェイクニュースもなくなった。
教育難民も昔よりはずっと減ったに違いない。

そして多分、
もっともたる進化は五感をインターネットに繋ぐことが可能になった。
(自在に扱えている人間はほぼいないが。)

頭で考えれば、コマンドが打てるし、
検索した”香り”を再現して嗅ぐこともできる。
液晶画面に触れて、ものの質感を感じることもできるし、
声も検索した”音声”で再生することができる。

しかし、なぜ「扱えている人間が少ない」かというと、
・そもそも取り扱いが結構、、いやかなりまだ難しいことと、
・各々の五感を強化するのに必要なデバイスが恐ろしく”高価”であるからだ。

理由は意外とシンプルで、
それらをすぐに大量生産するだけの材料と生産場所の確保が難しいからだろう。

しかしただ1つだけ、ほぼ全人類に普及しているデバイスがある。
『口中味覚強化デバイス』だ。

食料難が続く今、贅沢品や美味しいものは食べられなくなった。

栄養技術は発達したため、生きるためのエネルギーや栄養は取ることができる。
しかし、”美味しいもの”が食べられなくなって、人類は一気に衰退した。自殺者も増えた。

「食べることは生きること」である。

さすがに危機を感じた人類統括本部庁。
急遽、”自分の好みの味に変えらる”『口中味覚強化デバイス』の大量生産を実行した。
5年はかかったが、”人類の危機再来”と大々的に走らせた(※ネット上に載せること)ため、そこまで難航しなかったようだ。
おかげで今はほぼ100%普及したため、どんな食べ物でも美味しくいただけるようになった。

「お酒は高価でなかなか手に入らないけどね」by どこかのバーのマスター

さぁ、この回顧的で歪に発展した、どこかの未来の話を始めようか。

– END Prologue – To be continued..

※ ATTENTION※

この物語は、くじらのデータを保有している「1級探求者(あなた)」が介入できる物語です。

なぜかデータを保有している探求者にだけ、早期公開され、選択肢や回答が求められます。

全てには理由があるので、どうぞお暇な際に、ちょっとだけこの物語へ想いを馳せてください。
あなたの生活に”ちょっとだけ”ワクワクする廃坑的な冒険をお届けします。

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